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[法務サービス部・関上健一郎が行く顧問先訪問]第4回  5つの部門で創業を支援する株式会社コーセイ

ニュース2019/11/11

(株)コーセイ代表取締役 山田晋司さん(右)

 

通信工事をメイン事業に、
新事業を「熟慮断行」で進める

 

関上 どのような会社ですか?
山田 もともとは、先代であるわたしの父親が設立した会社です。昨年・2018年に創業30周年を迎えました。わたし自身は17歳で入社。8年前に社長に就任して、事業を引き継ぎ経営を担っています。メインは通信工事といって、主にNTT関連の工事を手がけています。電信柱に上って光ケーブルをつないだりする仕事。インターネット回線が使えるようにするための現場工事です。先代がずっとやってきた仕事なのですが、昨今、だいたいいいところ回線網は張り巡らされてきました。拡大から保守の時代になってきました。そんな背景もあり、会社としてはここ2〜3年、新規事業に力を入れているところです。

関上 具体的な事業内容をおしえてください
山田 通信・建設・人材派遣・WEB・物販の5つの事業に取り組んでいます。当社としては、「創業を支援する」をコンセプトに、「まかせてもらえれば、すべてトータルに一元的にサポートできる」という状態を目指しています。建設は、土地の手当ても含めて建物を建てることができます。個人宅の外構工事、舗装なども手がけています。WEBでは広告としてのサイト運営やシステムの構築も行います。派遣は、もともと請負でやっていた仕事を相手先の企業に張り付いて業務を遂行するようなことから、資格を取得してやっています。今年2019年の春からスタートしました。売上比率としては、新規事業はまだまだ2割前後です。通信工事が圧倒的にメインです。

関上 強み、他社との違いはどんなところですか?
山田 機動力でしょうか。昔から対応は早いかなと思っています。当社の平均年齢は28歳くらい。通信設備の業界では、かなり若い方かと思います。社員数は47人。20歳代〜30歳代がほとんどです。実は、先代は会社を大きくしたいと思うタイプではなく、わたしが入社したころは一番人数も少なく、3人くらいしか社員がいませんでした。「やりたきゃ、友達でも呼んで人数ふやして会社をやればいいべや」と先代に言われて、友達に声をかけて増えていきました。なので、今の幹部は小学校の同級生とかです(笑)。最初は入社した同級生とけんかばっかりしてました。仕事というよりはサークルに近い感じで、仕事と遊びの境目がわからなくなるほど。本音でぶつかって議論してきたのです。みんなの努力のおかげで、ここまでやれているかなと感謝しています。

 

 

関上 どういった人が顧客像ですか?
山田 起業を目指す人でしょうか。創業を支援したいと思っています。自分自身がそうだったからですが、経営をしなくてはならないけれど、いったいどうしたらいいかわからない。そういった孤独な社長といいますか、若くて起業したい、もしくは事業を興したい人の力になれればと思っています。基本はBtoBです。

関上 そうなんですか。当事務所関連では、「HKイノベーションプラザ」という場があります。レンタルオフィスです。ここと一緒にコラボレーションしていけばいいですね。先日は「アクトナウ」さんというクラウドファンディング会社の社長をお招きして勉強会を実施しました。ところで、御社の課題はどんなことがありますか?

 

 

山田 経営課題としては、幹部の育成があります。現場で仕事をする力と管理する側になった時に必要とされる能力に違いがあるじゃないですか。この部分で今、苦労しています。自分もそうなのですが、会社の成長スピードと管理職の知識レベルとの乖離が生じています。ここを解決していきたいと思っています。稼ぐ、稼ぐ、稼ぐで走ってきたので、管理するという発想が欠けているのです(笑)。ここが課題かなと思っています。

関上 当事務所では会計事務所と共同で、「経営塾21next」という講座を開催しています。若手経営者や幹部のみなさんを対象にした勉強会です。ぜひ、こうした場を活用いただければと思います。同世代の異業種の社長とも仲間になることができますよ。

山田 ありがたい情報です。先代は5年前に他界しました。職人肌でした。母親が経理関係を見ていました。何も教えてもらわずに逝ってしまいましたね。経営のバトンを渡された時、相談したら、「大丈夫だ、それであっている」とひとことだけ。具体的なことは自分で考えろ方式でした。自分的には、職人でも経営者でもないような、その中間タイプかもしれません。ただ、花粉症だったり、虫が苦手だったりして外仕事には向いていないかもしれません(笑)。

関上 当事務所を知ったきっかけは?
山田 うちの顧問社労士の人から紹介されたのがきっかけです。ちょっとトラブルがあり、法律相談をお願いしたのが1年少し前です。その後顧問契約を結び、新規事業が多いので契約書のチェックというか、レビューをお願いしています。「今度、こういう案件で新規の契約を結ぶのですが、なにか問題はありませんか?」と。リスクヘッジの観点から改善点などのアドバイスをもらっています。

関上 業務の進行においては、ITツールを使って、双方でグループを作成してスピーディーにやりとりして進めていますね。

 

 

山田 そうですね。おかげで案件がスピーディーに進みます。顧問契約をしていて、安心感はほんと、格段に高まりました。わたしは特に感じているのですが、今まで会社の中だけでは解決できなかった問題が出てきたときに、誰も解決できないので社長であるわたしに回ってくる。そこで、正解かどうかの判断ができないまま進んでいた。それが、今、第三者の客観的な視点、法律的な観点からジャッジしていただける。おかげで、おもいきってアクセルを踏み込める感覚です。不安になって相談に行くと、馬場さん(所長弁護士)は特に鼻息荒く、「そこはどうなっているんですか!」とバシバシくる。「御社は」とか言わずに「ウチらとしては」と完全に身内になって親身に対応してくださるのです。相談する側にとっては心強いかぎりです。頼りがいがあります。

関上 今後の抱負をお聞かせください
山田 会社の組織として縦割りが強くなってきた印象があります。横のコミュニケーションを良くして、会社全体で事業をやっている一体感を醸成する必要があると思っています。職場環境が業界的には悪いものがあるので、変えていきたい。残業するのはあたりまえ。休みがないのもあたりまえのようなそんな前近代的な会社とは正反対な働きやすい会社に少しでも変えていきたいと思っています。

 

 

関上 御社の社是がすてきですね
山田 ありがとうございます。「熟慮断行」ですね。これは先代が残したことばです。今も、1階の黒板に直筆で書かれた文字を大切に残しています。意味としては、「考えて、考え抜いて、考えが熟したら思い切って行動しなさい」という訓え。このことばがあったからこそ前に進めた。新規事業をやる時に、ものすごく励みになったことばなのです。今後も熟慮断行を基本に進んでいきたいと思っています。

 

 

関上 本日は貴重なお時間ありがとうございました。今後もひきつづき、よろしくお願いいたします。

(本文敬称略)

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